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25 . April
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01 . January
早速SSが出来上がったので公開です。
今回も頭が悪い馬鹿なお話なので肩の力を抜いて見てくださいな。



 

 

魔法の森の出入り口付近にある朽ち掛けた何かの店らしきものがぽつりと存在している。
その店は見る限り客といえるような客の姿は無く、その代わりに右往左往する影があった。

その店の中でそそくさと何かの準備に追われて慌しくしている青年が居た。
その青年は長身で銀髪。優男にも見えるが眼鏡の奥のその瞳は少々鋭く光に満ちた眼をしている。


どうやら青年は道具…否、この店の商品の整理を行なっているようで慌しく商品を倉庫から出したり入れたりしているようだ。
そのまま見ていた所、掃除も一段落したようで来ていた割烹着と三角巾を脱ぎ始めた。
その下から現れたそちんはお腹のところに鞄ほどは大きくないがベルトと道具入れが一体になっているようで、
そこからハンカチのような……おそらく手拭いだろうが、それで汗を拭き店を一通り見回した後彼は一つ溜息を付いた。


「参ったな。掃除が終わらない」
覗いてみるとどうやらまだ整理しなければならない品物が彼の目の前に山のようにまるで彼を邪魔する障害と言わんばかりにばら撒かれている。
その商品、マシンガンに魔剣に類される武器。青銅でできた大きな鎧に鏡で出来た頑丈な盾。
さらにはよく解らない音に反応する玩具や魔力を持つ人形、はてまた雑貨までもが乱雑に置かれている。
…幻想郷の住人達とは無縁な物たちがただそこに鎮座している様子をまた彼は頭を抱えつつ見下した。

「売れないと解っていても珍しいから捨てられない……、どうしたらいいんだ」
と今度は全身から力を抜くようにぺしゃっと前のめりになると先ほどよろ大きい溜息をさらに一つ吐く。
漫画などで縦線がいくつか並んで哀愁をかもし出しているようないるような描写が彼の背にただただ、漂っているようだ。

「…確かにすぐに売れないのは解ってる。だけど収集した以上捨てるわけにも行かないし偶に名指しで買ってくれるお客さんも居るんだけど……収納する場所が無いんだよなぁ」
それは商売人である以前、収集人であるサガといったものだろう。
売れない。だけどもしこのまま持っていなければ何時使うかも売れるのかもまだ拾う事ができるかも解らない。
だから溜め込む、保存する。そしていくつか高額で売れたものもあり、それが彼の店の経営を大いに助けているのも事実。

 

ならば迷う事など無い、直ぐにある事を実行するべきである。
しかしそれには多大な資金と少々の時間が必要なのだが、その時間が勿体無いとその店主は考えているようだ。
ただでさえお金が掛かるのに時間が掛かれば本を読む時間も減ってしまう、これほど嫌な事は恐らく彼には無いと思う。
だがそれをしない限り目の前の商品が仕舞えないのも事実。また一つ考え込むと一つ思いつきそれを決意をしたように立ち上がった彼は例の常套句を叫んだ。


「出ろぉぉおおおおおおおおっ!!ゆかりぃいいいいいいいんんん!!」


それはまっこと彼女を呼び出すのに適切な方法だったりする。
余談だが彼はこの常套句を使うのが初めての事で少々叫び声をあげるのは少々気恥ずかしい様子で照れたように人差し指で自分の頬を掻いていたりする。


すると少し経ってからその声に呼応するように現れる目の前のスキマが一つ。
そこから飛び出してくる彼女を見据え、眼鏡を掛け直しついでにやれやれというジェスチャーをしながらまた溜息を吐いた彼は彼女の言葉を待つ事にした。
そして彼女の口からはその彼の目的である事をしてくれるかのような言葉が飛び出した。


「どうもボーダー商事(株)居空間倉庫サービス担当、永遠の18歳こと八雲紫です。気軽にゆかりんって呼んでね☆」
「もう呼んだじゃないか」


やっぱりノリが悪い人はこれだから困るといわんばかりに顔をしかめる少女こと、ゆかりんの言葉をスルーした店主はどこから突っ込みをすれば良いのかと頭を抱え込んだ。
「とりあえず、永遠の18歳とかどれだけおばさんみたいな事口走っているんだ。しかもゆかりんって年を考えろ年を、っと2回も年って言っちゃったじゃないか」
「あらやだ何を言っているのかしらこんな美少女を捕まえて、失礼しちゃうわ」
「自分で自分を美少女って言ったよこの人(?)。それとその仮装は何なんだ?」
「あら? 巷で噂のデキる女社長を意識して見たんだけど似合わないかしら?」

 

さっきから無駄に冷たい言葉を発している店主を他所に気になる衣装を解説しよう!
後頭部の毛を一箇所にまとめ一緒に纏めて玉にし、いかにも仕事してますといわんばかりに眼鏡を一つ。
アクセントをくわえるように目元にマスカラを入れ、勿論口紅は真っ赤なルージュそしてほのかに香ってくるバニラ系の香水の匂い。
制服に身を包んでいるがその実ワイシャツは第3ボタンまで外している所為で胸元が露わになりかけているし、
スカートの丈も短くさらにはタイツまで、しかも網目状のエロティックな物を………正直たまりません。


「年を考えろ。それとデキる(笑)かどうかは置いといて全国女社長、もしくはそれに類するOLに謝れ。仕事舐めんな」
「さっきから冷たいわね、大人気無いわ~」
「だったら今すぐ元の格好になってくれ。目のやり場に困るし似合っていても落ち着かないから」
「あらあら? 似合ってるって?嬉しいわぁ」
彼女のからかいを赤面のまま無視した店主はとりあえず彼女を着替えさせる為で彼女をスキマまで放り込む事を心に決めたようで、
ひょいっと物を扱うように彼女を抱き上げた。

「はいはいさっさと着替えて着替えて」
「きゃー、霖之助に襲われる~」


しかるべく悪乗りが過ぎる彼女に溜息を付きつつ隙間に放り込み一息付く霖之助だが、
その顔は間違いなく血の通いが良すぎて良い赤色に染まっているだろう。
いわゆる耳まで真っ赤状態の彼を見てクスりと笑った彼女はそのまま隙間を閉じた。

「それにしても脈有りと考えてもいいのかしらね?クスクス」

 

万遍の笑顔を放ちつつ幸せオーラを発する紫だがスキマにて間を隔てている以上霖之助はそんな事を知る由もないだろう。
「やっぱり可愛いわねぇ、霖之助は…。さて着替えは……」
真っ赤になっている彼を想像しつつ脱ぎ終わった制服を足蹴にすると、
着替えが置いてあるマヨヒガへとスキマを開こうとした彼女だがそれがいけなかった。


人でも妖怪でも生物である以上油断してしまう事はあるものだ。
意識は完全に霖之助の方へと向いている紫。ある意味どこでもドアと同じ使用で出来ている隙間の出入り口。
つまり彼女が行きたいと思う所にスキマが開く訳で、常にその点には気を付けていた彼女だったがその時の彼女に正常な思考などする方が無理という物だ。

自分の意中の男性が自分の事を考えて真っ赤に……、それで嬉しくならない者等居ないだろう。
案の定それが彼女にに油断を生み、さらにもう一つの要因がある方向へと物事を引っ張る。

着替えを取ろうという意思、これによりマヨヒガの自分の部屋への入り口を開こうとするのだが
最悪な事にその状況で意思が、霖之助の照れた真っ赤な顔をもう一度見たいという意思の方が上回り、そして結果。

 

 

「ん?何か忘れっ!?
「……あら? ――っ!!」
丸裸の紫が入っている隙間が霖之助の目の前に現れるという事になるのさ。
どこかのエロゲでありそうな、丸裸を見られてしまうシーンみたくなってしまった訳さ。
うんうん、よくある話だ。(ねーよ!)

「つっ! つつ繋げる先まっ!ままま違えっ……きゃーーーーーっ!!」
「なんで僕がぁああああああぁぁぁぁぁぁぁー!!」
飛行能力が無い彼が飛ぶにはぶん投げられるかぶん殴られるかしかないので、
今回は後者だがきりもみ見回転をしながら彼は瞬く間に空の藻屑となり、永遠に幻想郷を見守る事だろう。


今日も幻想郷は平和だった。きっと、というか絶対。うんうん。

 

 

三途の川にて
「えっちぃのはいけないと思います! やはり貴方もそんなに胸が良いんですか!?」
「はぁ…」
「巨乳も巨乳好きも皆死刑! 私がジャスティス! うわーん!」
「なにその一方的な判決!? 」

 

 

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34
性別:
男性
誕生日:
1989/11/08
職業:
学生兼店員
趣味:
楽の探求
自己紹介:
ヘタレ、知らない間に告白されて知らずに振っていたというポルナレフ的な体験をするような大ボケ。
散髪する金が勿体無い今日この頃。


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