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28 . March
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29 . January
最近PCに近づけない刑事ですコンバンワ。
言ってませんでしたが引越しの予定が決まり、せくせく準備をしている最中だったりします。
引越し先はネット完備、防音△、トイレも風呂も新しい方という天国のような場所だったりします。

それの準備もひと段落して書き上げた駄文がこれです。
埃っぽいですが興味のある方は続きからどうぞ~。


1月30日5時:誤字修正+一部追加













夏も良い度合いに過ぎ少々柔らかくなった日光。
しかし、まだそれで居て照りつけてくるという感覚を錯覚させるには十分だろう。
大体時期で言うとお盆を過ぎ件の霊界のお盆魂魄放出事件のほとほりが冷めきるには十分と言った所だろうか、
それくらい時間は経っていても太陽は相も変わらず夏らしい熱戦を打ち照らしてくる。
憎い太陽はしたり顔で照り付けてくるし、風も生温く湿気が篭っていてとても気持ち悪い。
若干毎年の事と諦めやれやれと呟いた。

まぁこんな無駄に日柄のいい日にわざわざ出掛ける人は早々居ないだろうと垂れて来る汗を振り払う。
いや、それ以前にこの店に訪れる客自体が早々居ないと言った方がきっと合っている筈だ。
何を自分の店が流行らない理由を別の物の所為にしているんだと自分が自分で情けなく覚えた。

幻のように鮮やかな雲を窓から眺めるとなにやら影のような物がその雲を散らしているように見える。
その影はおびただしい量だがとても小さく、それが弾幕だと気付くのにはそれ程時間は掛からなかった。
変わらぬその光景に思わず笑みを溢すと目の前にある4人掛けのカウンターに置いてある食器に目を向ける。


先程食べた新商品の食べかすとそれの残骸らしき物が食器の中で佇んでいた。
それを足早に片付けると小さい古い冷蔵庫を開き今日の夕食の食材が足りているかを確認し、ギシギシと言って合わない冷蔵庫の扉を力づくで閉じる。
大分年季が入ってしまったその冷蔵庫は今でも愛用している非売品で、それと管のようなものと繋がっている板に光が当たる限り冷やし続けてくれるという優れ物だったのだが、
今ではその見る影も無くなり終いには保冷の効果も無くなってしまったその箱は今ではただ食材を並べるだけの棚と化してしまっている。
そんな冷蔵庫から踵を返して再びカウンターに座ると今日も客が来ないだろうと商売人にあるまじき事を考えながら頬杖を付いて溜息を溢す。

 

無駄に何か思考しているよりはと手に取る一冊の本。さっき振り払った汗が多少着いていたが気にしない事とする。
仕入れの度に一冊一冊増やしていった蔵書は塵も積もれば山となる方式に大量に溢れ返っている。
そこから片手で十分持ちきれるサイズの小さい栞がおまけで付いている本をパラリ、パラリとめくる。
本の内容は至ってシンプルで、所謂エッセイという物で作者自身が感じた事を実際の出来事と照らし合わし紹介していくという優れ物だ。
しかしエッセイ本と言うのは一歩間違えるとただ作者の暴走する妄想を詰め込んだだけの駄文と化してしまう。

だからこそエッセイで自分の意見だけでなく周りの具象や意見、考え方を取り込み、それをそのまま文章にするある種の才能が必要で、
自分の考えを押し付けてしまうエゴイストと言えば良いのだろうか? その人の書いたエッセイはどこか演説のように単調で、ただつまらなかった。
自分の周りにある物を常識と取り違え、他人の文化や生きて来た歴史を否定して堕ちに堕ちたその文字の羅列は避難中傷だけを確実に映し出しているのだった。
別に何を食べても何をしていても他人の迷惑にならなければ問題無いだろうに、そんな宗教紛いの詳細は敢えて伏せておく事にする。

 

 

本を閉じてその本を安売りの棚に並べると、思い出したように昨日仕入れた取っ手が付いたふわふわのそれに手を伸ばす。
名前は住宅用掃除道具、つまり住宅を掃除するためだけに作られたと思われるそれは隙間風が拭くたびにゆらゆらと怪しく蠢いている様に見えなくも無い。

用途は掃除の際狭い隙間の埃を取る為の道具らしく、少し棚の上を拭いてみると其処には今まで見た事も無いような量の埃がこびり付いていて、
僕に大掃除をさせる決心を付けさせる程何か無言の説得力を感じてしまった。

ああ、僕は今から大掃除をするんだと、何か無駄で、正体不明な悟りを受け入れた僕は手に取った手早く掃除道具を振りかざす――

 

 

 

 

 

 

 

青年大掃除中。。。

 

 

 

 

 

 


塵も積もればなんとやら、商売人欲と塵に溺れる、猿も木から落ちる、河童…お値段以上の川流れ。
目の前に香霖、
いやそれだと魔理沙が使う呼称じゃないか馬鹿か僕は。
降臨している大きな袋を目の前に鎮座させる。

中身は全て埃、袋一つ自体が両手で持ちきれないサイズだと言うのにそれが目の前に並んでいるのを見ると立ち眩みがしてくるようだ。
店自体はそれ程広くは無いのだが予備の倉庫の埃は尋常ではなく、拭いた瞬間に埃が覆いかぶさってくるように舞い上がった光景はトラウマになる事請け合いだろう。
それにしてもよくもまぁ此処まで埃が溜まった物だとむしろ自分で感心してしまう程で、魔理沙がこれを見たらおぉーと呟く事は間違い無い。

しばらくしてそれらのゴミを如何処理するか、頭を抱え込む自分自身がカウンターの前にただただ溜息を溢していた。
溜息ばかりしていると老け込むとは良く言うもので、以前紫に言われた時は酷い無言の説得力があったものだ。
…本当に如何してくれようか、このゴミ。

指し当たって暇だったので処理方法を幾つか考えてみる。

1.燃やす
駄目だ。些か量が多すぎるので燃やすのに時間が掛かる。
一気に燃やすとしても森の近くに存在するこの場では償却は非常に危険だ。

2.埋める
普通にめんどい。無理。

3.座布団に詰める
何処かの貧乏な農家かと思わず突っ込みを入れた。

4.○国みたいにサンドバッグに詰める
○国って何だろう?そしてサンドバッグとは何なのだろうか。
自分でひらめいておいて意味不明でならない。無理。

5.種火に使う
以前ポケットの中のゴミは火種に使えると推理漫画に書いてあったのを思い出した。
しかし種火に此処まで大量に埃を使うわけが無いだろう。無理。

 

結局どうしようもないという結論に達する。
非効率だが仕方が無い。燃やす事にしようとするとある異変に気付く。

ゴミ袋がさっきから微妙にぴくりと動いている。
それは時間が経つにすれ動く頻度は多くなり、最終的には袋の中で何かがいるかのようにうごうごうごうご蠢いている。

思わずその袋と距離を取り、草薙の剣を持ち念の為体勢を整える。
まさか何処かの洋画ばりのモンスター、妖怪が現れるのではないかと思い立っての行動だ。
そしてついに全ての袋が蠢き出したと思うと突然全てが同時にぴくりとも動かなくなった、と次の瞬間。

袋の中から得体の知れないものが飛び出してくる。
それは何処か見たことがありそうでなさそうな…。
はて、うむ? あれ? ああ。


なるほどなー。 ―――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

陽射しがやんわりと照り付けてくる中、空に一つの影が見えた。
霖之助にとってある意味驚異のその影は少しづつ香霖堂へと確実に迫っている。

香霖堂の茶葉の敵、博麗の巫女である。
彼女は事あるごとに香霖堂へやって来ては茶葉をツケで購入して行く。
自分に言わせて見れば永遠に帰ってこないツケはツケではないと思うのだが彼女にこの声は届く事は決して無いのでスルーして頂けると有難い。
そんな楽園の空を飛ぶ素敵な巫女が平然と汗一つ無い涼しい顔で香霖堂に到着すると何時もの定例の文句を飛ばす。

「今日和、霖之助さん」
そんな来客を見て機嫌を良くしていた彼の表情が少々変わった様に見える。
よく考えなくとも盗人のような客が来ることに喜ぶ店主など早々居ないだろう。

「やぁ、君かい。いい加減ツケを払ってくれないかな?」
「はいはい、そのうち払うわよそのうちね」
「…もう半ば諦めてるからいいけどね」
「よし、もう直ぐで踏み倒せるわね」
「何か言ったかな?」
「空耳か妖精の悪戯よ。…ところで質問いいかしら?」
「ん、何だい?」
「アレは何?」
と、指を指した先にはやや大きめのサイズの毛玉が何故か壁と体を密着させるように飛んでいる光景があった。
まるで何かを擦り取っているようにしている。

「何処からどう見ても巨大サイズの毛玉じゃないか」
「いや、そうなのは解るのだけどね。なんでそんな物がここに居るのよ」
「物じゃないよ、今日から貴重な労働力であり社員であり埃取りだよ。それと窓拭きと箒の代わりさ」
「社員って何時から会社になったのかしら?」
実際先程から毛玉が通った後はやたら綺麗になっているようで、硝子にこびり付いている埃も見事に綺麗さっぱり落ちているようだ。
それが他の仲間と笑い話(?)をしながら隅から隅まで綺麗にしている。意外と仕事が出来る性質(?)なのかも知れない。

「それに労働力って… 毛玉にそんな事ができるのかしら」
「埃を吸収して動力にするする仕組みらしくてね。それを少々利用してこの家の埃を集めるついでに掃除してもらっているのさ」
「そんなに大量の埃があったの? よほど掃除をサボっていたのね」
「サボる事に関しては君がいう事じゃないだろうに」
「失礼ね私は毎日境内の掃除くらいはちゃんとしているわよ」
内心どうだかと思いつつ再び毛玉の方を見ると相変わらず訳の解らない事を言っている。
ほこりを取るのを頼んだ時もおkだか理解しがたい事を言っていたのだが…、それに似合わず言い仕事をしている。埃一つ見当たらない。

「こら、余りお客様(と言えるかどうかは解らないけど)の目の前で本人の話をしない」
「サーセンwwwww」
「まwじwごwめwんwwww」
「正直スマンかった」
「あまり利口そうには見えないけれどね」
あははと苦笑いをする彼女を尻目に立ち上がると倉庫の扉に手をかける。

「事実利口じゃないから反論出来ない。さて、どうせ茶葉でも買いに来たのだろう? 今から持って来るよ」
「ちょっとその言い方は引っかかるわね。まぁそのつもりだったけど」
「事実じゃねーかwwww」
「腋巫女無双が始まるぜwww」
「スーパー茶葉強奪タイム始まるよ!」
「さっきから五月蝿い」

背後で毛玉たちの悲鳴が聞こえたような気がしたがそんな事無いだろうと勝手に自己完結させて茶葉をカウンターに並べる。
するにしても少し前に強く叱った後だから商品を壊すなどといったヘマはしないだろう。
実際その通りで、棚や柵など当たっても良い物にしか霊夢の針は飛んで行ってない様だ。
ほぅ、と感心していると丁度毛玉たちは撃墜された後、再生し再び霊夢を挑発しているようだった。
掃除に接客をそつ無くこなし、しかも場合によっては防犯対策にもなる。随分と優れ者だなと改めて関心しつつ本を手に取る。
ゆったりとしながら読書を満喫でも…、

「なんであんたら直ぐ復活するのよ!」
「ちょwww俺ら最強フラグwww」
「あるあ…あるあるwwww」
「ここは魔力が篭ったアイテム多いからな、それの影響か誕生した瞬間から再生能力が備わってるんだぜ」
「無駄に反則ねそれ」
「故に俺ら無敵www」
「あるあ・・・ねーよwww」
「燃やされたら一環の終わりじゃね?」
「「マジレス自重しろ」」
「俺フルボッコ涙目www…シクシクシクシク」

まぁ結局こんな騒がしい中で落ち着いて居られる筈は無いよね。
そんな外の世界で言う非日常的で愉快な日々をこれからも過ごす事だろう。

とりあえずそんな如何でも良い臭い台詞は置いといて、僕はとても重要でかつ大事な事を切り出すと、何時も以上の営業用笑顔でそれを諭す事にした。

 

「とりあえず霊夢、壊れた棚と柵の弁償を頼むよ。それとその所為で落ちた商品の弁償もね。そういえば修理代とか茶葉代を含めて君のツケは一体幾ら位になっているんだろうね?」


算盤の7桁目をチョイチョイっと動かして嫌がらせをすると蒼白になる霊夢。を他所に自分でも何時の間にか入れていた茶を啜りつつ、雲から零れ出ている幻想的な陽射しを眺める事にする。

さて、今までも埃のように細かく長く溜まって来たツケは幾らまで膨れ上がるかな、と。
有用な埃は愉快な埃に対し笑声を挙げているような、また何処からか断末魔の叫び声が聞こえて来たような気がした。

 

 








案外自分の気付かない所で塵は毛玉となっているかも知れません。
まだまだ大丈夫だろうと思わずに定期的に見てみることをお勧めします。

定期的に見てなくて埃っぽい古本屋に置いてある欲しかった本が売れてしまったという愚痴です(ぉぃ

毛玉の個性はやはりちゃねらーっぽくしときたかったので…
なんというかスミマセン妄想が暴走orz

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プロフィール
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刑事ボロンゴ
年齢:
34
性別:
男性
誕生日:
1989/11/08
職業:
学生兼店員
趣味:
楽の探求
自己紹介:
ヘタレ、知らない間に告白されて知らずに振っていたというポルナレフ的な体験をするような大ボケ。
散髪する金が勿体無い今日この頃。


このサイトの傾向
霖之助とその他女性キャラとの妄想話など
短編SSやネタSSなどを取り扱っています。
リンク? アホブログで良ければ無断リンクでも良いのでばしばしどうぞ。

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